福祉オーナーのための障がいの知識講座〜重度障がい対応〜2021.08.06#セミナー情報
多くの方からご好評をいただいております。「福祉オーナーのための障がいの知識講座」。おかげさまで定期開催を続けております。
今回は重度の利用者さんへの対応に焦点を当てたセミナーを開催いたしました。
R3年度の報酬改定では、重度障がい対応をする法人への報酬に関する方針が新たに加えられました。
とはいえ、すぐに重度障がい対応を始めるのは簡単なことではありません。
重度障がい対応のポイントは主に3点あります。
- 利用者への支援力向上
- スタッフの負担軽減
- 利用者選別
この中でも特に、現状の福祉事業所の力に合わせた利用者選別は重要なポイントです。
利用者選別のためには区分基準を知る必要があります。区分基準を知ることで無理のない利用者選別ができ、経営安定化、収益性に繋げることができます。
―講師:中込慶太先生―作業療法士として急性期病院にて臨床経験を積む。
大手社会福祉法人、医療法人クリニックで管理、経営面でも手腕を発揮。
現在は専門学校にて医学的な知識と幅広い経験を伝え後進の育成、教育にあたっている。
中込先生は、大前提の考え方として、人権を軽視しがちなのがこの世界の難しいところでありいかに尊厳を保つかが重要だと言います。
先述した障がい支援区分について、発達、知的、精神障害についてご説明いただき、それらに関する事例紹介、さらに重度化対応について幅広くレクチャーしていただきました。
また、医学的定義による「障がい」をおさらいし、心の病気ではなく脳の病気であることから適切な配慮をし、差別にならないようにする必要があると再確認した上で、そのように気をつけていても差別は起こってしまうのだという意識で向き合う大切さについてお話しいただきました。
前回のセミナー同様にグループワークの時間も。中込先生の実際のご経験や知見を交えながら、活発な意見交換となり、大変有益な時間になりました。
当協会ではこれからも、先輩経営者の方々のご経験を会員の皆様方と共有していける場を積極的に作ってまいります。
今後とも日本福祉事業者協会をどうぞよろしくお願いいたします。