【グループホーム事例シェア(問題と対策)】2019年8月勉強会活動報告その32019.10.02#お知らせ
利用者さんの入居が決まって
グループホーム側も支援体制を整えておいたけれども
実際、入居してみると予定と大きくズレてしまう
ということが、往々にして発生します。
今回の勉強会では
グループホームを開業して運営しているけれど
どうも、上手くいかない部分がある、
少し困ってしまっている
といった参加者の皆様のお悩みに
当協会のコンサルタントがお答えいたしました。
グループホーム経営者のお悩みのひとつに、
外泊の多い利用者さんへの対応があります。
外泊自体は、もちろん悪いことではありませんが
急な外泊で食事をキャンセルされることが続いたり、
定期的に外泊が非常に多い方がいらっしゃると、
グループホーム側でも世話人さんの配置や
食事の準備など、対応に追われてしまいます。
今回の参加者の方からも
非常に外泊の多い利用者さんは
どのように対応したらいいのでしょうか?
というお悩みが挙がりました。
例えば、ずっと実家で暮らしていた方が
グループホームに入る場合などに、
自由でのんびりできる実家暮らしと違って
集団生活においてはルールを守らなくてはいけないことが
少し窮屈に感じて、外泊が増えてしまうことがあります。
また、親御さんにとっても
我が子が、実家がいいと言って度々帰ってくるとなると
どうしても可愛くて甘やかしてしまうのです。
ご両親がご健在でグループホームに入居される場合、
将来のための練習、としてグループホームに入居したというケースもあり、
結果として、ずっと「練習」状態が続きます。
基本的に、グループホームは利用者さん達の「家」なのですが、
このような形で実家への外泊が増えてきてしまうと、
実家が「家」で、グループホームが「旅館」のような感覚になり
計画に基づく適切な支援も十分に行えない状態になってしまいかねません。
こうした場合は、グループホーム側としては
どのように対処すべきなのでしょうか。
今回は、コンサルタントより
実際に、頻繁に外泊をされていた方にどのように対応していたか
親御さんや相談員さんとどのようにお話を進めたか
など、具体的な対応方法をお伝えいたしました。
グループホームの運営で課題が発生する場合、
グループホームのオーナーだけでなく
実際に利用者さんと接する時間が長い世話人さんや
入居を決める際にお話しする管理者の方にも
十分に理解をしていただく必要があることがポイントなのですが、
この「外泊」に関しても、
事前にスタッフの方々にどれだけ理解をしてもらえているかが
大変重要になってきます。
今回は、利用者さん、親御さんへのお話の仕方に加えて
スタッフの方々に理解してもらうためには
どのように伝えていくとよいのか、という点についても
コンサルタントよりアドバイスがありました。
グループホームの運営では、
利用者さんやスタッフはじめ、様々な方とのコミュニケーションが
非常に大切です。
当協会ではこれからも
会員の皆様がスムーズにグループホームを運営できるよう
関係各所とのコミュニケーションのコツについても
発信してまいります。
今後とも、日本福祉事業者協会を
どうぞよろしくお願いいたします。
日本福祉事業者協会事務局:杉本織恵