【SDGsと福祉の未来】3周年記念シンポジウム2020.08.24#お知らせ
新型コロナウイルス感染症の拡大により
私たちの社会は大きな変化の時を迎えています。
これまでの経済最優先から脱却し
協力、共生をより重視した持続可能な社会構造をつくっていくことが
ウィズコロナの時代に求められています。
そのための基盤であり、共通認識となるフレームが
2015年に国連により制定された国際目標「SDGs」です。
SDGsは「誰一人取り残さない」という理念のもと
環境、社会、経済の分野での課題を
世界全体で解決していこうとする取り組みで、
政府だけでなく、企業、個人の間でも
様々な形でSDGsに関する取り組みが進んでいます。
日本福祉事業者協会でも
会員の皆様とともに、より深く学んでいきたいという想いを持ち
〜SDGsとダイバーシティから福祉の未来を考える〜
というテーマで、
ゲストをお招きしての協会設立3周年記念シンポジウムを
7月に、オンラインにて開催いたしました。
今回のシンポジウムでは、基調講演として
心のバリアフリーを目指して障がい者向け雑誌を発刊されている
「Co-Co Life ⭐︎女子部」編集部の守山菜穂子(もりやま・なおこ)様より、
世界のトレンドや、今知っておくべきキーワードをベースに
・SDGsは、実際どのように社会の中で浸透し始めているのか?
・国、自治体、学校、企業のそれぞれのSDGsに対する取り組みは?
・ダイバーシティとは具体的にどういうことなのか?
・2016年に施行された障害者差別解消法の内容は?
・ユニバーサルデザインとは何を意図しているのか?
など、福祉事業者が学んでおくべきポイントを
具体例を交えながらお話しいただきました。
「Co-Co Life ⭐︎女子部」の活動についてもご紹介いただき
障がいや難病を抱えた方々が前向きに
生き生きとキラキラしながら活動されている様子が
シンポジウムに参加された皆様にも印象的だったようです。
お二人目のゲストとして
「空飛ぶ車いす」の通称で知られる
講演家の木島英登(きじま・ひでとう)様をお迎えしました。
木島様からは、
ご自身が車椅子で175カ国を旅されたご経験をもとに
・世界のバリアフリー事情や各国の取り組み
・日本の現状や日本が抱える問題点
・これから日本でバリアフリー化を進めていくための考え方や視点
などについて
海外でのハプニング体験などを交えながら
楽しくわかりやすく講演いただきました。
当然のことながら、
世界中どこにでも障がい者はいるのですが
それぞれの国や文化、考え方によって対応が全く異なるということを
実体験に基づいてお話しくださったことで、
持続可能な形で日本の現状を改善していくには
わたし達自身に、どのような視点が必要なのかといった点について
考えるきっかけをいただけるお話しだったと思います。
また今回は、
せっかく素晴らしいゲストに来ていただきましたので
最後にお二人に直接質問ができる機会を設けました。
お二人のお話を聞いて感じたこと、
事業に活かしていけそうなこと、
学びを深めていきたいことを発表いただいたり、
参加者さんが現在対応に悩んでいることに対して
お二人からのアドバイスがあったりと
非常に充実した時間になったと思います。
また、協会としましても
今回のシンポジウムを通して
参加された方々と、お二人とのご縁をつなげる機会にもなり
大変嬉しく感じております。
これからも
協会員の皆様の事業に貢献できるように
様々な形で、情報をお届けしていきたいと考えております。
今後とも日本福祉事業者協会を
どうぞよろしくお願いいたします。