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【福祉事業オーナーが知っておくべき知的・精神障害の知識】2020年5月度勉強会報告 その42020.07.27#お知らせ

現代社会で、精神障害を抱えている方は
とても多くいらっしゃいます。

外因性、内因性、心因性と大きく3つあり
疾患の概念は整理されつつありますが
相互の重複も多く、分類はいまだ流動的とのこと。

今回は、この精神障害についても
その内容や、対応方法、支援の仕方についてなど
講師の方から詳しくお話しいただきました。

精神障害の中でもわかりやすく、
グループホームの利用者さんの中にも多く見られるのが
「気分障害」です。

気分が正常の範囲を超えて高揚したり、落ち込んだりすることが
一定期間以上継続します。

気分障害の方への声がけとしては
天気と同じで、今日は晴れ、今日は雨、
晴れだからこうしよう、雨だからこうしよう、というように、
利用者さんが、朝落ち込んでたら、こんな声がけをしよう
テンションが低い時には、こんなふうに話そう
というような対応ができるそうです。

ただ、マニュアル化するのではなく、
普段の小さな変化に注意し
ノンバーバルサインをキャッチして
利用者さんの状態を観察していくことが求められます。

薬でコントロールをしていますので
当然ながら医師が薬を処方しますが、
日常の行動は、医師よりも、日々接している
世話人さんやサービス管理責任者がより深く理解していますので、
日々の観察がその一翼を担っているという認識も
大切になるというお話しでした。

気分障害の他に
グループホームの利用者に多くいらっしゃるのが
代表的な精神疾患のひとつ、統合失調症の方です。

統合失調症では
・生活がしづらい
・幻覚や妄想がある
・考えがまとまらない
・周囲にうまく合わせられない
といった状態が多くみられます。

今回は、実際の統合失調症の方と
ヘルパーさんのやりとりから
どのような症状が、どのように出やすいのか
その場合、どのような対応が適切なのかをご紹介いただきました。

統合失調症は、ご本人に現れる症状が日によって変わり、
「今日は掃除を一緒にやろう。やり方を教えて」と
張り切っている日もあれば
「ばかにする声が聞こえる。隣の人に会話の内容を聞かれている・・」
という日もあって、
どのようにサポートしていったらいいのか
対応を悩んでしまうことも多いケースなのだそうです。

「ばかにする声が聞こえる。隣の人に会話の内容を聞かれている・・」
といった、症状による言動は、本人は本気で信じています。

このようなケースにおいては
どのように対応するのが適切なのか、悩んでしまいそうですが
実は、統合失調症を含む精神障害がある方との会話には
いくつか押さえておくべきポイントがあるとのことで、
今回は、そのポイントをひとつひとつ具体的に
ご説明いただきました。

参加された方々からも

「絶対に知っておくべき内容だと思いました。
自分でも深く勉強したいと思います」

「頭の中が整理できてよかったです」

といったご感想をいただいています。

オーナーやスタッフが、障害に対しての知識を深め
適切な対応ができるようになることで
利用者さんにとって居心地のいいグループホームを
作っていくことができます。

当協会ではこれからも
会員の皆様が、利用者さんに寄り添った支援を行えるよう
様々な形で勉強会を開催してまいります。

今後とも、日本福祉事業者協会を
どうぞよろしくお願いいたします。

日本福祉事業者協会事務局:杉本織恵



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