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【虐待】2018年11月度勉強会活動報告その32018.12.06#お知らせ

虐待を未然に防ぐのに欠かせないのは
「職員の人権意識の向上」です。

ほとんどの方は、
人権についての知識は持っています。
ですが、日々の行動に人権意識を落とし込むのが
とても難しいのです。

時間をとって研修を受けたとしても
受けた直後は意識が向いていますが、
時間が経つと忘れてしまいます。

そのため、事業者としては、
継続的にスタッフに注意喚起していくことは
欠かせません。

例えば、
・掲示物を作成して、グループホーム内
見やすい場所に貼っておく
・共用室に苦情受付や虐待受付の連絡先を
掲示しておく
・スタッフと一緒に標語を考えて掲示する
など。

目に入る場所に掲示しておくことで
利用者さん、スタッフ双方に人権意識が
保持されていきます。

また、研修で、倫理綱領、行動規範などを
読みあわせるのも効果があります。

文字化したものを用意し、折に触れ注意喚起することで
不適切な行動や、具体的に気になる行動を
スタッフ全員が再認識することができるのです。

また、行動規範だけでなく、
就業規則への盛り込むことでスタッフの意識に
ストッパーとして働くことが期待できます。

勉強会では、掲示物の実例から
倫理綱領や行動規範の作り方やその内容、
就業規則のどこにどう盛り込むかについても、
講師より詳しく解説がありました。

ただ、書類だけ作成しても、
実際に研修を行わなければ意味がありません。
「研修を行う」という事業者の意識や態度が
スタッフ全員に人権意識の向上を促すことにもなるからです。

また、注意喚起する以外にも、
虐待を防ぐ上で、研修が重要であるもうひとつの理由として、
スタッフの、利用者さんの障害について理解を深めることが、
とても重要であることが挙げられます。

障害をきちんと理解できていない、
個別支援計画をしっかり把握していない、
という状態では、虐待につながる不適切な支援になりますし
スタッフも気持ちだけ一生懸命な割に上手くいかず
苦しくなってしまいます。

スタッフとコミュニケーションをとる、
十分な知識を持ってもらえるように研修する、
という体制を整えることが重要です。

ですが残念ながら、現状では
グループホームにおいて、
事業所内研修の実施率は多くないそうです。

そこで今回は、スタッフに負担をかけず、
頻度を確保して研修を行う方法についても
今まで講師が実践してきたものを、
いくつかご紹介いたしました。

当協会では、虐待を防ぐための手立てを、
講師の経験を元に、具体的な対応策を織り交ぜて
参加者の皆様にお伝えしています。

虐待は「知らなかった」では済まされない問題です。

これからも、不適切な支援や、虐待を防ぐために、
継続的に勉強会を開催してまいります。

今後とも日本福祉事業者協会をよろしくお願いします。

日本福祉事業者協会事務局:杉本織恵



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