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【レポート】《1月度就労継続支援A型事業立上げ実践会》2023年第1回「仕事獲得情報交換会」2023.04.04#新着情報
2023年1月27日に、当協会が主催する「就労継続支援A型事業立上げ実践会」を開催しました。
講師は、株式会社フォープラン 取締役の吉田 有希 氏です。
この講座では、A型事業所の開業・運営に必要不可欠である仕事の獲得をテーマに、講師陣が経営する事業所の事例や取り組み内容をお伝えしました。
本稿では、セミナー当日の内容の一部をご紹介します。
今回は講師の吉田氏に、吉田氏がオーナーを務めるほまれの家茨木店の事例を共有していただきました。
株式会社フォープラン取締役 吉田 有希 氏
ほまれの家茨木店について
Q.オープン当初から現在まで、どのように仕事を獲得してきたか教えてください。
オープン当初と比較して、現在は単価の高い仕事が出来ていると実感しています。それは当然、今までの積み重ねによるものが大きいと思っています。
初めから高単価の仕事が獲得できるに越したことはありませんが、いきなり初対面の会社に単価の良い仕事は任せられないだろうということで、最初は低単価の仕事から引き受け、徐々に高単価の仕事を引き受けていくようにしました。 |
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Q.単価の低い仕事を辞め、高い仕事に移行する方法についてアドバイスなどあればお願いします。
『仕事を辞める』というキーワードが出てきましたが、引き受けた仕事を辞めたことはありません。
辞めない理由として、いただいた仕事を同じ地域にある他の事業所にお声がけをして紹介しています。 仕事が獲得できず困っている事業所が現状では非常に多いこと、また、自分の事業所では低単価の条件でも、他の事業所にとっては高単価である場合もあります。 さらに、仕事を紹介した事業所とは繋がりができ、情報交換の機会が生まれています。 |
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仕事の獲得方法について
Q.現在は営業を行っていないそうですが、いつ頃まで行っていたのでしょうか。
開業して2年くらいまでは行っていました。
営業担当のスタッフが入社して業務を任せられる状態になったところで、アポは私が取り、面談にはスタッフが伺うという形で徐々にシフトしていき、ここ2・3年はアポ取りも含めてスタッフに任せていますので完全に移行したという感じです。 仕事の伝手で紹介いただいた会社の連絡先や、ネットで見かけた求人のURLなどをスタッフに送って営業をかけてもらうこともあります。 |
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Q.事業所周辺に貼ってあるチラシを見たら仕事獲得のチャンスだと思っていいでしょうか。
良いと思います。
話を聞いてみると記載とは全く違う勤務地だったという場合など、聞いてみないとわからないこともあるので、アクションを起こすというのは重要だと思います。 施設外就労の仕事の取り方として私が何度かやっている方法で、コインパーキングやマンションを清掃している方に声をかけるといったものがあります。仕事をする様子を見て興味を持ったため、問い合わせ先を教えていただき連絡をしました。 |
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“A型事業所”を理解してもらう
Q.今は飛び込み営業よりも電話でアポを取ってから伺うほうがいいと思いますが
やはり直接(相手の方と)会ったほうがいいですよね。
やはり直接(相手の方と)会ったほうがいいですよね。
私はA型事業所に興味を持っていただいた会社には「事業所を見に来ませんか?」と絶対に言います。
やはり障がい者施設だと伝えると、9割くらいの方が「重い障がいを持っている方が働く場所」というイメージを持って見学に来るんです。 いざ見学に来て、従業員が働く様子を見ると「全くイメージと違った」とほぼ全員が言うんです。それくらい乖離があるんです。 その認識の差を埋めるということはやっていかないと、と思います。 |
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まとめ
今回はセミナー内容の一部として、講師の吉田氏がオーナーを務めるほまれの家茨木店の事例を紹介しました。
動画では、吉田氏を含め3名の講師陣がオーナーを務める事業所の事例を観ることが出来ます。
ぜひ動画をご覧いただき、A型事業所における仕事獲得の手段の一つとして取り入れていただきたいと思います。
当協会ではこれからも会員のみなさまに役立つ情報をお伝えしてまいります。
今後とも一般社団法人 日本福祉事業者協会をどうぞよろしくお願いいたします。
(この記事は就労継続支援A型事業所 インフィニピー小田急相模原 所属ライター青山星香が執筆しました)
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