【レポート】福祉事業オーナーのための障がいの知識講座 今回のテーマは「個別支援計画の作り方・活かし方」2023.06.29#新着情報
2023年5月18日に、当協会が主催する『福祉事業オーナーのための障がいの知識講座
「個別支援計画の作り方・活かし方」「返戻のリスクを下げる」』を開催いたしました。
講師は作業療法士養成学校専任教員の中込慶太氏です。
この講座では、中込氏に
個別支援計画の知っておくべき知識と書き方について、また、個別支援計画が無い・適切に書けない場合どうなるか?返戻のリスクを下げるには? についてお話しいただきました。
本稿では、セミナー当日の内容の一部をご紹介します。
「個別支援計画」をしっかり書かなかった場合どうなるか?
個別支援計画をしっかり書かなかった場合、不正行為を行ったと見なされ、勧告や行政処分などの措置を受けることがあります。個別支援計画作成の不備で即「指定取り消し」になった事例はありませんが、その他の不正と共に減算が溜まっていった結果、最悪の場合、指定取り消しとなり、事業継続不可能に至ることもあります。
決められた期間内に個別支援計画を作成していない、見直しを行っていない。個別支援計画の作成にあたっての面談などの記録が保管されていない。など、思い当たることがある方は注意してください。
ICF(国際生活機能分類)を理解して個別支援計画を作成する
ICF(国際生活機能分類)とは、生活機能【心身機能・身体構造】【活動】【参加】と、背景因子【環境因子】【個人因子】の分類で構成されています。これに、健康状態を加えたものが「生活機能モデル」です。
個別支援計画を作成するにあたって、まずICFのそれぞれの要素を書き出します。
書き出した要素の中から、ポジティブな要素を中心にして計画を作成することが大切です。
個別支援計画を作成するにあたっての注意事項
個別支援計画とは、サービス管理責任者が、サービス等利用計画における総合的な援助方針等を踏まえ、当該事業所が提供するサービスの適切な支援内容等について検討し作成します。
実際に個別支援計画を作成するにあたって、次のような点に注意しましょう。
①原案や計画作成に関わる会議等の記録を残す ②利用者の同意を得る ③サービス管理責任者が作成する ④計画に位置付けが必要な加算を算定する場合は、忘れずに記載する |
まとめ
今回、セミナー内容の一部についてご紹介しましたが、実際の動画では個別支援計画作成について、さらに掘り下げた内容を1時間以上に渡ってお話しいただきました。
ICF以外にも個別支援計画を作成し易くなるコツやツールをご紹介いただいております。是非動画をご覧いただき、計画作成にご活用ください。
当協会ではこれからも会員のみなさまに役立つ情報をお伝えしてまいります。
今後とも一般社団法人 日本福祉事業者協会をどうぞよろしくお願いいたします。
※この記事は就労継続支援A型事業所 インフィニピー小田急相模原 所属ライター・亜音知美が執筆しました。
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