【レポート】福祉オーナーのための障がいの知識講座2024.12.16#新着情報
【レポート】福祉オーナーのための障がいの知識講座
「”サビ管はなぜ辞めてしまうのか?”離職を防ぎ、事業所運営も円滑化するノウハウを大公開!!
2024年10月16日(水)に当協会が主催する、福祉オーナーのための障がいの知識講座が開催されました。
テーマは「”サビ管はなぜ辞めてしまうのか?”離職を防ぎ、事業所運営も円滑化するノウハウを大公開!!」、
講師は当協会代表理事の奈良有樹と、サービス管理責任者(サビ管)のサポートとしても活躍されている当協会理事の中込慶太です。
本稿では、セミナー当日の内容の一部をご紹介します。
1.なぜサビ管は辞めるのか?その理由を徹底分析
事業所運営上の大きなリスク、それがサビ管の離職。まさに、事業所経営の根幹に関わる事態で絶対に避けたいことですが、
実際サビ管の離職はとても多いのです。その理由を徹底分析しました。
一般的に言われているサビ管が離職する理由は、以下のとおりです。
①人間関係の問題:職場での人間関係がうまくいかず、ストレスを溜めこんでしまう
②業務量の多さ:多忙な業務に心身とも疲弊して、生活のバランスを崩し仕事が続けられなくなってしまう
③キャリアの成長の欠如:キャリアアップの機会が少ないと、モチベーションが下がり、離職につながる
④報酬の不満:期待していた報酬が得られないため離職する
⑤職場の環境:職場の環境や文化が自分に合わないと感じて離職する
やってみて、聞いてみてわかったサビ管が辞めてしまう本当の理由とは?
日々さまざまな問題が生じ、サビ管に課題や業務が集中してくるが、すぐに解決できる問題ではないため、
どうしたらいいんだろうと考え込んでしまい、誰にも相談できず一人で抱え込んでしまう。
そうすると耐えられなくなってしまい辞めてしまいます。
また、プレッシャーで押しつぶされてしまう。その他、色々な方に聞いてみてわかった、サビ管の本当の理由を色々な
ケースを交えて詳しく分析してお話しました。
2.離職を防ぐ環境構築の実践ノウハウ
そもそも、福祉のサービスのみなさんは、医療や介護に比べると異業種、異職種の入っているところが最大の魅力であり、
難しいところだと言えます。
サビ管はオーナー、スタッフ、利用者からいろいろ相談をもちかけられ、問題はどんどん山積みになり、片付かない。
そして誰にも相談できない。「辞めたい」となります。
それをいかに軽減していくか。そこの環境をどう整えていくかが大切です。
講座では、中込先生が実際現場へ出向き、サビ管と実際関わってみて、どのように環境構築したらいいのか図式で解説し、
サビ管がいかにストレスを軽減していけるかの糸口を探っていきます。
3.採用にも関わる!サビ管に求められる能力と高め方
サビ管は、どういうことが求められているのか。 我々雇用する側も知っておく必要があります。
サビ管に求められる能力は一般的に多岐にわたります。
それを全部こなすことは到底難しい。では、どういうサビ管が求められているのか。
講座ではさまざまな事例を取り上げて解説しています。サビ管というのはいろんなバックボーンで集まってきます。
能力も千差万別、経験も千差万別の中で完璧にやれという方が無理なんです。だからサビ管だけに悩ませない。
これをどうするのか。それがポイントになってきます。サビ管の業務として
・個別支援計画の作成
・アセスメントや面談の実施
・支援方法の決定
などいろいろあるわけですが、求められる能力が本当にこれを全部やろうとしたらかなりの能力がないとできないと
いうことになります。
では、どういうふうにしたら、サビ管の能力が高められるか。サビ管の離職を防げるのか。いろいろな観点からサビ管の
サポートを、事例をもとに結論を見出して、より具体的に対策を説明しています。
この講座を聞いて、とても視野の広がった視点を見出し、解決の方向へ導く、講師たちの経験の深さを感じることができました。
また、この講座を受講された方々からも大変よかったと高評価を受けています。今後、現場で携わる方々の支えになっていければと
思います。