【BCPレポート】福祉事業所におけるBCPのポイント 入所・入居系 vol.12022.12.28#お知らせ
本記事では実際にBCPを作成する方法とそのポイントについて見ていきます。
今回は入所・入居系サービスに関する内容を説明します。
BCPの作成は厚労省のひな形をもとに行うことができます。
BCPの作成の流れは下記のようになります。
感染症BCPの全体像を示すため、BCPを作成する目的などを明確にした総則を作成
↓
感染疑い者が発生する前の事前準備である平時対応を記載
↓
平時対応を踏まえたうえで感染疑い者が発生したあとの対応、感染疑い事例の発生、初動対応、検査、感染拡大防止体制の確立までを記載
これら全体の流れを踏まえながらBCPを作成していきます。
まず第1回の今回は表紙、総則の作成を解説します。
BCPのひな形は下記をご覧ください。
BCPのひな型
https://www.mhlw.go.jp/content/000752363.doc
1.表紙、総則の作成
表紙
法人名:自社の法人名を入力
種別 :に事業種別を入力
例)施設入所支援、療養介護、共同生活援助、福祉型障害児入所施設、医療型障害児入所施設
総則
ここでは施設・事業所等における方針を決定し、記載してください。
各施設、事業所等で考えている目的や方針を追記してください。
1.目的
本計画は、新型コロナウイルス感染症の感染者(感染疑いを含む)が施設内で発生した場合においても、サービス提供を継続するために当施設の実施すべき事項を定めるとともに、平時から円滑に実行できるよう準備すべき事項を定めます。
2.基本方針
本計画に関する基本方針を以下のとおりとします。
① 利用者の安全確保 利用者の重症化リスクが高く、集団感染が発生した場合、深刻な被 害が生じるおそれがあることに留意して感染拡大防止に努める。
② サービスの継続 利用者の健康・身体・生命を守る機能を維持する。
③ 職員の安全確保 職員の生命や生活を維持しつつ、感染拡大防止に努める。
主管部門に関しては、施設・事業所等の中でBCPを作成、見直し、運用する担当部門を記載してください。
総則の作成ポイント
障害福祉サービスは、障害者、その家族等の生活を支える上で欠かせないものであり、緊急事態宣言などの制限下であっても、感染防止対策等の徹底を前提とした継続的なサービスの提供が求められています。
そのためには、業務継続に向けた計画の策定が重要であるため、事業所内で新型コロナウイルス感染症が発生した場合の対応、それらを踏まえて平時から準備・検討しておく必要があります。BCP については、作成後も継続的に検討・修正を繰り返すことで各事業所の状況に即した内容へと発展させていただくことが望ましいです。
以上が、福祉事業所におけるBCPのポイント 入所・入居系の解説となります。
次回の記事では、感染疑い者が発生する前の事前準備である平時対応についてを詳しくみていきます。
出典:厚生労働省YouTubeチャンネル
「障害福祉サービス事業所等における新型コロナウイルス感染症発生時の業務継続計画(BCP)作成のポイント-入所・入居系-」
URL: https://youtu.be/zrw5X1PYpvA
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