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【SDGsと福祉の未来】「世界のトレンド ダイバーシティとSDGs」③2020.09.03#新着情報

皆様ご承知の通り、
今年開催予定だった東京オリンピック・パラリンピックが
新型コロナウイルスのため、延期となりました。

新型コロナウイルスの影響はとても広く
私たちの生活が、大きく変化してきています。

このように大きな変化がある時には
SDGsや、ダイバーシティといった新しい概念を
どのように日常化していくかということが、社会に求められていきますが、
もうひとつ大切なキーワードとして「ユニバーサルデザイン」があります。

このシンポジウムで基調講演をいただきました守山菜穂子様は
ユニバーサルデザインのプロフェッショナルであり、
また、守山様が携わってらっしゃる
障がい・難病の女性のためのフリーマガジン「Co-Co Life ⭐︎ 女子部」の
発行元であるNPO法人 施無畏(せむい)でも

・みんなが使いやすい商品やサービスを積極的に紹介
・UD商品を開発している企業を取材
・企業の商品開発、研究にも協力

といった活動を通じて、
ユニバーサルデザインの普及に取り組んでいらっしゃいます。

今回、守山菜穂子様には
SDGs、ダイバーシティ、障害者差別解消法に加え
ユニバーサルデザインについても詳しく教えていただきました。

ユニバーサルデザインとは
特別な製品や調整なしで、最大限可能な限り、
全ての人々に利湯しやすい製品、サービス、環境のデザイン
のことを指します。

例えば
エレベーターはユニバーサルデザインです。

車椅子の人も、疲れてる人も、お年寄りも、目が見えにくい人も
全ての人が利用しやすく作られています。

ですが、
時々駅の階段で見かける、車椅子の人を運ぶための機械は
ユニバーサルデザインではなく、バリアフリーとなります。

同じように、視覚障害の人のための点字ブロックも
ユニバーサルデザインではなく、バリアフリー。

一方で、私達が日常で使っている、
意外なユニバーサルデザインのひとつは「電話」なのだそうです。

電話を開発した人は、
耳が悪い人のための道具を作っていたのですが、
実際に完成してみたら、みんなにとっても使いやすい物であったため
電話が広まっていったのだとか。

困ってる人を助ける道具を作ったら、
みんなが助かるものだったりするのですね。

また、ユニバーサルデザインの「デザイン」とは
「仕組み全体」を指すため、モノ単体に限定されるものではありません。

トイレ+手すり+赤ちゃん用ベッド、と
組み合わせることでユニバーサルデザインにできます。

例えば
「何かお困りではありませんか?」
「お手伝いしましょうか?」という声がけや配慮も
ソフト面での、ユニバーサルデザインの一環と考えるのだそうです。

現在、このユニバーサルデザインの商品開発はとても活発で
「Co-Co Life ⭐︎ 女子部」の方が
実際、大手企業に、ユーザーとしてインタビューを受けるなどして
商品開発にも携わっていらっしゃるとのこと。

少しの工夫や、ちょっとした配慮があることで
どんな人も利用しやすくなるというのは素晴らしいことです。

今回、ユニバーサルデザインの基本的な考え方や
バリアフリーとの違いを学ぶことで、
また、守山様がお話くださった
SDGs、ダイバーシティ、障害者差別解消法について理解を深めることで
協会員の皆様や、参加された皆様方が
利用者さん達にもスタッフの方々にも居心地の良い事業の在り方を
改めて考えるきっかけになったのではないかと思います。

当協会では、これからも
協会員の皆様が展開される事業にプラスになるような情報を
定期的に発信してまいります。

今後とも日本福祉事業者協会を
どうぞよろしくお願いいたします。

 

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