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【福祉事業オーナーが知っておくべき知的・精神障害の知識】2020年5月度勉強会報告 その2

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障害について学んでいくにあたって
まず最初に知っておくべき分類があります。

「ICF」です。

「ICF」とは、元々、WHO(世界保健機関)で制定された
「ICIDH(国際障害分類)」の改訂版です。

WHO(世界保健機関)で2015年に制定された人間の生活機能の分離で「国際生活機能分類」と訳されます。私たち人間が持っている生活機能を分類して、健康な状態は何か、障がいとはどんな状態か、など、医療、介護、福祉の関係者が情報交換する際に共通言語として利用できるようにしたものです。

今回の勉強会では
利用者さん達の障害について
スタッフ側はどのような視点を持つべきかという観点から
この「ICF」について、
講師の方から詳しく解説いただきました。

「ICIDH」では、
機能障害に焦点が当てられていました。

例えば、病気になって、このような障害が残って
そのために◯○をすることができない、というような
何ができないか、という視点がベースのものです。

一方「ICF」では、
障害だけでなく、生活することや生きることといった
より大きな視点を持ち
人が生きることの全体像を把握するための共通言語として
介護や医療の現場で活用されている、とのこと。

「ICF」では
ひとつひとつが相互関係にあることを理解したり
環境や支援を変えることでできることがある、などの
多面的な視点からポジティブな面を捉えていく考え方をします。

これはグループホームにおいて
一人ひとり障害の状態が違う利用者さん達と接する際に
スタッフが心掛けておく重要な点のひとつになります。

わたし達は無意識でラベリングしたり
ステレオタイプを当てはめたりして
人を見てしまいがちです。

利用者さん、お一人お一人がそれぞれに違うと
認識していながらも
例えば、同じ病名であると、同じ括りにしてしまったり
マニュアル化された対応で済まそうとしてしまったり
悪気なく、ラベリングしてしまうことがあります。

この「ICF」の考え方は
無意識に人をラベリングし、型に当てはめるのを抑え、
ひとつひとつの要素が相互に影響しあっている
という認識を持つことで
利用者さんお一人お一人の障害をとらえていけるようになる
とても大切な発想である、とのことでした。

また、同じ物事であっても
人によって見方や感じ方が違うのですが
障害者という存在を、ネガティブなものとして
差別区別して見てしまうと、
その人本来の良いところや、得意なところが見えてこないため
適切な支援をすることが難しくなります。

そのような場合においても「ICF」の考え方を共有することで
状態に対するリフレーミングがスムーズに行えるそうです。

リフレーミングとは、
ある物事にを捉えている枠組みを、別の枠組みで捉え直すことですが、
例えば、集団行動が苦手、を、1人でやることが得意、
に変えることで、利用者さんの特性を伸ばしていけるようになるため、
スタッフが意識しておくことが重要になります。

では、このような考え方に基づいて、
実際にどのような声がけや対応をしていけるのでしょうか。

障害の状態はお一人おひとり異なるため
マニュアル化はとても危険とのことでしたが
今回は、実際にこのような方に対しては、このような考え方もできる
という具体例を挙げて、わかりやすく解説いただきました。

一括りに、精神障害、知的障害と言っても
利用者さん毎に状態や状況は異なります。

今回は、利用者さんのできるところを伸ばし
不得意なところはサポートしていけるような
適切な支援を行うために、とても大切な考え方について
学ばせていただけたと思います。

当協会ではこれからも
会員の皆様が、利用者さんに寄り添った支援を行えるよう
様々な形で勉強会を開催してまいります。

今後とも、日本福祉事業者協会を
どうぞよろしくお願いいたします。

日本福祉事業者協会事務局:杉本織恵

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2020年7月22日(水)   活動報告

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