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【SDGsと福祉の未来】「Happyは行動しないと起こらない」①

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相手の立場に立って考える、と言うのは
子供の頃から親や先生によく言われてきたセリフですが
自分が経験していないものを
少しの知識と想像だけで、相手の立場を想定してみる
というのはなかなか難しいものです。

グループホームは実際に
様々な障がい者の方が生活の場として利用していますが
障がいを抱えて日常を生活するというのは実際どういうことなのか
事業者側としては、少しでも理解を深めたいという想いを
多くの協会員の方がお持ちでいらっしゃいます。

今回のシンポジウムではゲストスピーカーに
「空飛ぶ車いす」の通称で知られ
車椅子で175カ国を旅されてきた「きーじーさん」こと
講演家の木島英登(きじま・ひでとう)様をお迎えし
ご自身が障がい者として体感したダイバーシティやバリアフリーについて
お話しいただきました。

木島さんは学生時代に車椅子利用者になったのですが、
車椅子になってショックだったのは、
歩けなくなったことより「周囲の態度」が変わったことだそうです。

大学進学が難しくなり、
普通に入れていたお店に入れなくなり、
(邪魔だから出て行って、と言われる)
街中を歩いてると
「あなた不幸ではありませんか?幸せになりませんか?」
のような宗教の勧誘が増えたのだとか。

もちろん、
人の優しさに触れるような、良いこともあったそうですが
圧倒的に、行動制限、差別、偏見など、ネガティブなことの方が多い中、
木島さんは

「いいことを見るしかない」

と、後悔しない人生を送る、恨んでも何も解決しない、と
決意を固められました。

その一方で、リハビリセンターでの生活の後、
ソーシャルカウンセラーに「大学に行きたい」と伝えたところ

「車椅子で行きやすいのは、関西学院大学かな。
公務員なら安定してるし車椅子でも働けるから、公務員試験受けたら?
あとは税理士とか会計士とか。だから商学部とかがいいんじゃない?」

と言われたことに、強烈な違和感を感じたのです。

「なぜ、自分の意見ではなく、車椅子ありきの選択肢なのか?」

大学進学のために下宿を探していた時も
車椅子のために、強烈な差別がありました。

ですが、自立するための第一歩は、親元を離れること。

木島さんは、実家を離れ、アルバイトをしながら生活し、
「他人と競わないこと、自分らしさを大切にすること」で
自立の道を歩んでいかれました。

木島さんにとって
「車椅子用の設備がない」ことは
「行けない」「行かない」理由にはなりません。

行きたい所には、どこへでも行く。

大学1年夏休み、初めての海外に出ます。
アメリカ、カリフォルニアへの、1ヶ月間の語学留学でした。

これが、運命を変える旅になります。

その後27年間で、175カ国を訪問。
そして、その多くが一人旅です。
単独で150カ国以上を訪問されていらっしゃいます。

木島さんにとってバリアフリーは、不便を解消する便利なものですが
一方で、それがものすごく高額であったりすると困るといいます。

特別な設備でなくても、シンプルな道具があれば、
施設側も利用者側も、お互いに楽に解消できることも多くあるのです。

特別でなく、簡単で安いものを使って、持続可能な形を作ること。

バリアフリーを大袈裟に捉えるのではなく、
施設側と利用者側が対話をして、落とし所を決めていくのが大切、と
木島さんはおっしゃいます。

当たり前のことですが
障がいの有無に関わらず、誰もが「普通の生活」をおくれる社会になっているか
というのは、社会を構成する一員として私達自身が常に考えていくべき課題です。

今回の木島さんのお話は、シンポジウムに参加された皆様にとっても
もう一歩深く考えるきっかけになるものだったのではないかと思います。

福祉事業者としては、当事者のお話から学ぶことは多くあります。

当協会ではこれからも、
様々な形で、協会員の皆様の学びとなるような機会を多く作ってまいります。

今後とも日本福祉事業者協会を
どうぞよろしくお願いいたします。

 
▶シンポジウムのオンデマンド配信はこちらから

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2020年9月7日(月)   活動報告

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